top of page
  • ichikawavet

秋の行楽とマダニ

こんにちは。だんだんと涼しくなってきて、本格的に秋が深まってきましたね。 今年の秋は新型コロナウイルスにからんだ規制も徐々に解除されて、3年ぶりの行楽シーズンの到来でもあります。 紅葉スポットや果樹園など、ワンちゃんと一緒におでかけされる方も多いと思いますが、注意したいのがマダニの感染です。 実はマダニの感染は季節を問わずあり、また、秋は若ダニや幼ダニが多く発生する季節、そして近年は都市部の公園や河原での感染も多数報告されています。 マダニの感染が引き起こす症状、病気には以下のようなものがあります。 ●貧血→マダニの大量感染による吸血は、貧血を起こすこともある ●アレルギー性皮膚炎→強い痒みを引き起こす ●ダニ麻痺症→毒性のあるマダニの唾液が体内に注入される事で神経障害が引き起こされる マダニが媒介する疾患(人畜共通感染症) ●バベシア症<バベシア原虫> 犬の症状→貧血、発熱、黄疸、元気消失など。(症状が重い場合は死に至る) 人の症状→発熱、貧血など ●日本紅斑熱<リケッチア> 犬の症状→無症状 人の症状→頭痛、発熱、倦怠感など ●ライム病<ボレリア菌> 犬の症状→発熱や食欲不振、全身性痙攣、関節炎など 人の症状→赤い丘疹や発熱、関節痛など。心膜炎や顔面神経麻痺などが起こることも ●重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 犬の症状→発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)。また、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状など 人の症状→発熱、消化器症状(嘔吐、腹痛、下痢等)を主張とし、ときに筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状など 上記に挙げた感染症の中でも特に怖いのがSFTSです。 人での致死率は10~30%にものぼり、毎年感染の報告がされている感染症でもあります。 山道や河原などを訪れる際は、飼い主様・ワンちゃんともにしっかりとした予防をする事が大切です。 人の場合→頭・首筋・腕・足など、皮膚の露出をさける。帽子やタオルで頭と首筋をカバーし、長袖長ズボンを着用しましょう。 栗拾いやキノコ狩りなど、手を地面に接するような場合は、軍手も着用しましょう。 わんちゃんの場合→年間を通し、マダニの予防薬を使用する。首筋などに塗布するスポットタイプと、内服のチュアブルタイプがあります。 もし万が一、ワンちゃんにマダニがついているのを発見した場合は、自力で無理矢理取ろうとせず、病院へお越しください。 (マダニの頭部がワンちゃんの体内に残ってしまう事があり、化膿してしまう事があります) 眼にもお腹にも楽しい、久しぶりの秋の行楽シーズン。しっかりと予防で、楽しい思い出をたくさん作れますように(^^)




インサイトと広告を見る 投稿を宣伝

いいね! コメントする シェア

閲覧数:29回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page