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チャタ、ありがとう


5/6、病院のスタッフ猫のチャタが亡くなりました。 4日に急に食欲が低下し、皮下点滴と注射をしたら日の昼には食欲も戻り元気になり、少し安心していた矢先でした。 長くなりますが、チャタの思い出と願いを書きます。 チャタはおそらく生後半年くらいの月齢で病院に担ぎこまれた猫です。猫カゼをひいていて、その影響で左目が不自由でした。 とても臆病な性格で、人間にはあまりなつかず、最初は触るのも一苦労。抱っこをすると恐怖でオシッコを漏らす…。 怖がりすぎるのか、はたまた優しさなのか、「触るな!」と繰り出す猫パンチは、おっかなびっくりチョイチョイと爪が触るだけのパンチ。その一方で猫は大好きで、いつも他の猫に甘えている、そんな子でした。

あんなに人間が苦手だったのは、やっぱり野良時代に怖い思いをたくさんしたからではないかと思います。 左目にハンディがある事もあり、里親さんはみつかりませんでした。 最終的に病院で暮らす事になり、お外の野良猫に比べれば安全な生活ではあったと思いますが、やはり本当の飼い主さんがいつも側にいる暮らしに比べれば人に甘えるチャンスも慣れる機会も少なかったと思います。

チャタがどういった経緯で野良猫になったのか。元々野良猫の子供だったのか、捨てられてしまったのか、それは解りません。 ですが、チャタに限らず、野良猫、野良犬として生きている全ての犬猫に、暖かい家で暮らすチャンスがあったはずです。

現代の日本は、犬や猫、他にもペットショップで売られている動物が本当の野生として生きていくにはあまりに不向きな環境であり、そして彼らは人間が自分達の都合で、野生から切り離した動物達です。その事に異を唱えることも、自ら生活を変えることも動物にはできません。

野良猫や捨てられた犬を保護したり、面倒をみていて、病院に連れて来て下さる方がいます。 その一方で、病院の前に犬や猫が捨てられていた事も度々ありました。 捨てられたのは「物」ではなく、人の暮らしに寄り添って生きている「命」です。 動物を捨てる人、捨てようとする人は、その時自分の大切なものも捨ててしまうということを考えて欲しいと思います。

あんなに抱っこが嫌いだったチャタが、具合が悪くなった4日、すんなりと抱っこをさせてくれ、皮下点滴にも耐えてくれました。 臆病で人を怖がって逃げていたのに、長い病院での暮らしの中で、だんだんと触らせてくれるようになり、治療を許すほど甘えて信頼してくれた事を嬉しく思います。

10年以上一緒に過ごして来たので喪失感も哀しみも拭えませんが、今は先に旅立った大好きな猫の友達と楽しく過ごしてくれると良いなと思います。 そして、不幸な動物が一匹でも少なくなる事を願います。 チャタ、本当にありがとう。ゆっくり休んでね。

#画像病院の猫 #猫