- ichikawavet
小さいけれど怖い!
院長のかわさきです。
「最近、お尻のあたりを痒がってなめてるんです。」
飼い主様からそんなご相談を受ける事があります。
腰や臀部付近の痒みがあるときはノミの感染をまず疑います。
今年は特にノミの感染が多くみられました。
いつものお散歩道、公園や草むらなどにはペットを含めてたくさんの動物が行き来していて、ノミを拾ってくる可能性は十分にあります。
うちはマンションで外にはでないから、なんて方もベランダや網戸の向こうから入って来たノミに感染したと思われるワンちゃん、猫ちゃんも時折見られます。
ノミが感染するとそれが原因でノミアレルギー性皮膚炎を起こしたり、ノミが持っている寄生虫が感染して、瓜実条虫症を起こしたりします。瓜実条虫症は感染すると便の表面で米粒くらいの虫がうにうにと動き、飼い主様がキャー!となってしまう怖い?病気です。
これから涼しくなっていくらか少なくなっていきますが、暖かい家の中に持ち込めば、ノミたちは一年中繁殖することができます。ノミの生態系はピラミッド型になっており、成虫が数匹いれば、その下には多数の卵やサナギが存在します。
一度感染し家の中に持ち込んでしまうと、繰り返しの念入りな掃除洗濯、防虫と、飼い主様の負担も大きくなってしまいます。
近年は寒暖もはっきりせず、秋や冬でも小春日和のポカポカ陽気なんて日もちらほら…。
しっかりと予防を続けておきましょう。
何らかの予防していても、ノミの発生が濃厚な場所を通ってしまったり、高齢や基礎疾患が原因で薬が効きにくかったりすることで感染を起こすこともあります。
動物病院には様々なタイプのノミ予防薬があります。
お気軽にご相談くださいませ。
