• ichikawavet

お気に入りの本


台風が過ぎても暑い毎日、外に出るのも嫌になる…と言うわけで、冷房の聞いた快適なお部屋でゆっくり読書などいかがでしょうか? 動物が出てくる本を2作品ご紹介させて下さい✨どちらも私も大好きな本です。

1冊目は内田百閒『ノラや』 幻想怪奇小説の大家、内田百閒が愛猫ノラとクルツについて綴ったエッセイです。偏屈頑固で知られた百閒先生が、憎まれ口を叩きながらもノラにメロメロになっていく過程がとても微笑ましく、無愛想と評判だった顔が破顔する様が目に浮かびます。 文字通り猫可愛がりしながらも、あくまで気骨あふれる文章。そのギャップが百閒先生の戸惑いと胸の内を余計に現すようで、読んでいてグイグイと引き込まれていきます。未読の猫飼いの方は是非とも読んでみて下さい。読後は我が家のニャンコが100倍愛おしくなること必至です❕

もう1冊は町田康『スピンク日記』 「断然、猫派」であったはずの町田康さんが、ひょんなきっかけでスタンダードプードルのスピンク、キューティーを保護する事になり… 町田夫妻と多数の飼い猫たち、そしてスピンクとキューティーによる、わやわやと賑やかな暮らしを綴ったエッセイです。 この本はスピンク視点、即ち作者は町田康さんではなくスピンクという体で書かれています。 ワンコが書いたエッセイ、とは言え作者は町田康さん自身なわけで、作中では自身をポチと呼び薄ら呆けたダメ男として描く等、シニカルな表現が何とも言えない面白さを醸し出しています🐶 この本には続編『スピンク合財帖』や、作中に出てくる猫の事を書いたエッセイも何作か出版されていますよ✨

余談ですが、昔、町田康さんは町田町蔵と言う名前で『INU』と言う(何というかなかなかハードな)バンドを組んでいらっしゃいました。私(山本)はその頃のマチゾウのイメージが強いので、芥川賞を受賞された時はひっくり返るほど驚いたものです👀

それではまた( ´∀`)

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