- ichikawavet
肛門腺の違和感とトラブル
こんにちは。
突然ですが『肛門腺(肛門嚢)』という言葉を聞いた事があるでしょうか? ワンちゃんや猫ちゃんの肛門の左右、時計の4時と8時を示す位置にある器官で、中には独特な匂いのする分泌液(個体によってはペースト状)が中に入っています。
この分泌液は通常、排便時や興奮して力んだ時などに自然と排泄されますが、なんらかの原因で閉塞を起こしてしまったり、体質的に自然排泄されない場合、破裂してしまう可能性も。 その為、自力で排泄できない子は定期的に肛門腺を絞ってあげる必要があります。 ほとんどの場合1か月に一度程度の処置ですみますが、個体によってはもう少し頻繁な処置が必要なケースもあります。
目安としては ●肛門を床に擦り付け、お尻でずり歩くような仕草をする ●肛門付近を拭こうとすると、痛がる(嫌がる) ●肛門の周囲が何となく膨らんでいる感じがする
上記のような行動が見られた時は、肛門腺の分泌物が溜まっている可能性があります。
因みに肛門腺絞りはご家庭でも出来ます🐶 画像の赤丸の部分を優しく押し上げるようにすると、中から分泌液が出てきます。 軽く押し上げても出ない場合は、病院にご相談下さい。 (強い力で行うと、逆に炎症の原因にもなりますので注意しましょう)
ご自宅で絞るのが難しい場合や、どの程度の力で行えば良いか解らない場合はお気軽にお申しつけ下さい☺