- ichikawavet
改めて思う健康診断のすゝめ
こんにちは。院長の川崎です。
先日看護士さんに言われました。
「そろそろ健康診断を受けてください。いい歳なんだから。」
数年前に体調を崩したときに血液検査は受けましたが、その時は特に異常なしでした。
人間ドッグなどの大きな検査は時間的にそれなりの準備も必要ですし、中々おっくうです。
今年の目標として?人間ドッグへ行く。今はコロナ等で色々とありますが、タイミングをみて受けたいと思います。
「年ですが元気です。検査ですか?う~ん…今回は様子みようかな。」健康診断をおすすめしたときによくあるやり取りです。確かに費用も時間もかかりますし、あまり強くお勧めしすぎても…とこちらが引いてしまいます。
特に症状が出ていない場合の健康診断。行うのは中高齢に達したケースが多いです。
検査結果の印象としては、知らず知らずのうちに腎臓や肝臓が弱っている子は少なくありません。
この場合、薬までいかなくても食事やサプリメントで病気の発症を抑えたり、現在の状態をなるべく保つことも可能です(もちろん病気の種類にもよりますが)。
先日あったケースですが、ごはんを食べないということで16歳の猫ちゃんが診察に見えました。
どうやら歯石がたまって歯周病があり、その痛みで食べない様子でした。
お水を飲む量も増えているとのことで血液検査を実施したところ、腎臓機能の低下がありました。
若い健康な猫ちゃんなら麻酔をかけて歯石を取って、抗生剤で歯肉炎を抑えることで完治も望めます。
ただこのケースは年齢的にも麻酔の選択肢が取りにくく、したがって対症療法になります。つまり抗生剤や消炎剤で痛みを和らげていくわけです。
両者の違いはこの猫ちゃんについては治すことが非常に困難ということです。
抗生物質も使い続けると内臓の負担になりますし、うまく症状を抑えられたとしても歯石と歯周病が残っている限り症状の再発はそれなりの確率で起こります。
健康診断で腎臓のケアができていれば、口の中の管理をもっと早い段階でできていれば、
などと考えてしまいます。
なにかだるいとか、最近のどが渇くなぁとか、動悸がするとか。人間であればそれを認識して少し早く病院にかかることは可能です。
しかし動物たちは言葉で不調を訴える事はできず、また「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓等については、かなり病気が進行するまで症状だけで発見するのは難しいところです。
ワンちゃん・猫ちゃんの健康を守ることができるのは飼い主さまだけです。
病気の予兆を見逃さない為にも、機会があれば健康診断を受けましょう。
私もなるべく早めに…健康診断に行きたいと思います(;^_^A
