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フィラリア症について

院長の川崎です。

急に暖かくなって春めいてきましたね。

桜前線も上がってきていて、風呂敷を引いて花見はまだちょっと時期的に...とは思いますが、歩いて桜を眺めるのに軽く散歩に出かけたいような気分になりますよね。


暖かくなってくると、ワンちゃんや猫ちゃんの予防のシーズンにも入っていきます。

狂犬病ワクチンやフィラリア症の予防、ノミ・ダニの予防などです。


今回はフィラリア症についてお話します。

フィラリア症は犬糸状虫という寄生虫が蚊を媒介にして感染する寄生虫症です。


ワンちゃんでは白く細長い虫が心臓の中や大きな血管の中に寄生しますので、循環器や呼吸器に多大な負担をかけ、命に係わります。猫ちゃんの場合はフィラリアの幼虫が肺炎症状を起こすのが主な症状です。稀ですが、成虫になり、心臓に寄生するケースもあります。

ひと昔前はワンちゃんがフィラリア症で命を落とすことも多くありました。

実際フィラリアの虫体が心臓にいる場合どうするかというと、少数であれば薬で成虫の寿命を短くし、繁殖能力を抑えて自然にいなくなるのを待つというやり方です。多数の感染がある場合、頚静脈からアリゲーター鉗子というものを入れて心臓まで入れて虫体を捕まえて引っ張り出すという手術が行われていました。以前在学時にみたことがあるのですが、心臓の中の虫を指先に伝わる感触で取り出す職人技でした。血管に入れた鉗子を抜くと続けて白い虫がつるつるつるーと出てくる感じ。何匹も何匹も(正確には1隻2隻ですが)。いまはこの鉗子自体が販売中止になっているらしく、実施も困難と思われます。とにかく感染自体を抑えたいということになります。


感染の経路は感染動物の血を吸血した蚊が他の動物(ワンちゃんはよく知られていますが、猫ちゃんにも感染は起こります。)に対して吸血活動を行えば感染が起きる可能性があります。


フィラリア症については蚊が吸血活動を行う時期を統計的にみて4月~12月までを予防期間と設定しています。飲み薬や滴下型の薬などありますのでそれらの薬で予防していきます。

よくうちの子はお家にいて散歩にはでないので大丈夫です、とおっしゃる方もいらっしゃいます。ただ蚊が飛んでくれば家の中も外も一緒です。私が見ている範囲でもフィラリアの感染症はありますし、実際に病院に来ない方もいらっしゃってそのようなケースも含めると一定数の感染症例はいると思われます。確実に予防を行い、健康を守ってあげてくださいね。


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